先般の大震災で発生した原子力発電所のメルトダウンと、それに伴う放射性物質の飛散は、多くの人に放射能に対する危険性を再認識させました。放射性物質が大気中にまき散らされ、それを口から体内に吸引してしまうと、体内から継続的に放射能を受ける内部被ばくが問題となります。
内部被ばくを確実に回避する核シェルター
大気中に飛散する放射性物質や、それから発せられる放射能による被ばくは、一般的な家屋などの建物内に避難するだけでは回避できません。被ばくを確実に回避するには、放射性物質を遮蔽する核シェルターの設置が有効です。性能の高い核シェルターでは、空気中に含まれる放射性物質をほぼ100%遮蔽することができます。アメリカ軍やNATO軍などの軍隊でもその性能が評価され、採用されています。ただし、軍隊で使用するシェルターは大人数の部隊を収容するための大型のもので、値段も高く、一般家庭用にはあまり向いていません。一般の個人が核シェルターを設置するなら、屋内用の小型シェルターがおすすめです。この屋内用シェルターは、自宅の一室を改造して核シェルターとするものです。改造対象は自宅の一部屋だけですからそれほど大きなシェルターにはならないですが、それでも数人は収容でき、自分と家族が避難する分には十分と言えます。
屋内用シェルターは、埋設タイプと比べるとサイズはかなり小さく、また、簡単な工事で設置できるため、コストを抑えることができます。一般家庭向けのシェルターとしては最適です。なお、小型であっても放射性物質の遮蔽機能は大型のタイプに劣るわけではなく、シェルター内に避難すれば確実に被ばくを回避できます。