原子力は実用化されている最も大きなエネルギーであり、文明や生活の発展に大きく寄与してきました。しかし東日本大震災後の原発事故以来、被ばくによる危険性が注目されるようになってきました。意識して調べない限りなかなか知ることのない核シェルターについてご紹介します。事実として、医療機関や個人宅にかなりの数が設置されています。
使用しないのがベストではありますが…
核シェルターを使用する可能性が最も高いケースとして、原発事故があります。福島第一原発の事故でも原発の周囲では高い放射能が検出されました。現在のところ具体的な健康被害は公のものになっていませんが、症状と放射能の関係性を証明することも難しく、今後放射能の影響で特定の病気の罹患率が高くなったという発表があるかもしれません。
もし原発事故などで大量の放射能が放出された場合、1週間から2週間程度で最も危険な状態を脱すると言われています。つまり、この期間さえ外部との接触を断つことができれば放射性物質を取り込まないことに一定の効果が期待できるのです。
被ばくには外部被ばくと内部被ばくの2種類があり、大気中や建物からの放射線を直接浴びることだけでなく、被曝された食品を食べたり、呼吸を通じて体内に放射能が入ることがあります。核シェルターではシェルター内部の空気を浄化する機能があり、内部被ばくについても抑えられます。
生活が苦しい中でも必ず用意するべき、というものではないのかもしれません。しかし核攻撃の可能性まで含めると、核シェルターが必要な状況は突然やってきます。その時に設置しなかったことを後悔し、危険な状況に自分と家族を晒すことになるのです。大事な人の命を守るため、設置を考えてみてはいかがでしょうか?