放射性物質の汚染から身を守る核シェルター

核兵器での攻撃や核実験、原子力発電所の事故などが起こると空気中に放射性物質が拡散します。これが体内に入ると深刻な放射線障害をおこす可能性があります。汚染された環境から身を守るために、もしもの時のために核シェルターは必要です。

もしもの時の備えに必要な核シェルター

核兵器の爆発や原子炉の不備などでは、放射線が放出されます。このような放射線により体の外側から被曝することを外部被ばくと言います。また空気中に放出された放射線源が体内に入りこんで体の内部から被曝することを内部被曝と言います。どちらも危険なことですが、内部被曝はより深刻な放射線障害をおこす可能性があります。なぜなら体の中に入り込んだ放射性物質は完全に体外に排出することが困難だからです。体の中にわずかでも放射性物質があると放射線を放出し続け、体の臓器や各器官が被曝します。そのため臓器を構成している細胞が破壊され重篤な放射線障害が発生します。核シェルターは、放射線で汚染された空気をろ過してシェルター内部に放射線を入りこまないようにするため、内部被ばく回避ができます。設置が簡単な部屋の内部に据え置くものや地中に埋め込むタイプのものがあります。爆発や事故などが発生した場所から極端に近い場合を除いて、爆風や熱波も防ぐことができます。

最近は国際事情や原子力発電所の事故などのニュースがよく報道されています。もしもの時の備えが必要な時代とも言えます。そのため核シェルターを設置する人が増えています。もしもの時の準備のため、自分や家族を守るために施設や家屋へ設置することが必要です。